群馬ご当地キャラまとめ

　群馬県内のご当地キャラについてや、「ゆるキャラグランプリ」群馬県勢の過去順位など。

　ご当地キャラクターの人気を競う「ゆるキャラグランプリ2014」の投票結果が2014年11月3日、愛知県常滑市の中部国際空港（セントレア）で発表され、群馬県のマスコット「ぐんまちゃん」が悲願の優勝を果たした。

　誕生から20年で午年と、ぐんまちゃんにとって節目の年。6月には富岡製糸場が世界文化遺産に登録されたこともあり、県は「今年こそ優勝」とPRを本格化していた。チラシ配布や街頭演説などの〝選挙運動〟が功を奏し、9月から行われた事前の「ネット投票」でも1位だった。

　セントレアで行われた「決選投票」では、現地入りしたゆるキャラ同士によるゆるくない〝選挙戦〟が繰り広げられた。全国のゆるキャラがイベント来場者へ最後の投票を呼びかける中、ぐんまちゃんも負けじと、投票箱を持ちながら愛嬌を振りまき応戦。ネット投票と合わせて100万2505票を獲得し、準優勝のふっかちゃん（埼玉県深谷市）を16万票以上も引き離す大差で、エントリーのあった1699体のゆるキャラの頂点に輝いた。

　ぐんまちゃんはステージに上がり、昨年優勝のさのまる（栃木県佐野市）から金メダルを受け取ると、「みなさん大好きです」と大喜び。興奮気味にはしゃいで頭にかけていたメダルを落としてしまうお茶目な一面も見せながら、来場者から祝福を受けていた。

　ぐんまちゃんは、1994年に群馬県で開催された第3回全国知的障害者スポーツ大会（ゆうあいピック）のマスコットとして誕生。当時は「ゆうまちゃん」の名で活動していたが、2008年、東京・銀座のアンテナショップ「ぐんま総合情報センター ぐんまちゃん家」のオープンを機に初代から襲名した。正式名は「2代目ぐんまちゃん」。誕生日は2月22日で、永遠の7歳。

経済効果は年間500億円 日銀

　「ゆるキャラグランプリ」は2010年に初開催。2011年にエントリー制が導入され、これまでに、くまモン（熊本県、2011年）やバリィさん（愛媛県今治市、2012年）らが優勝した。波及する経済効果も期待され、地域活性化の起爆剤として注目されている。

　日銀前橋支店長の2024年11月10日の定例会見によると、ぐんまちゃん優勝による経済効果は年間500億円と推定されている。ぐんまちゃんをデザインに活用した多種多様な商品が発売され、今では県内で見かけない日がないほどにまで広まった。デザインは申請して県が許諾すれば無料で利用でき、県が出した許諾は2013年度だけで2700件にも上る。グランプリ優勝後も、ぐんまちゃんに囲まれて歌えるコンセプトルームを設けたカラオケ店がオープンするなど、各社の商品開発はさらに活発化している。

2015年は「応援団長」に

　「ゆるキャラグランプリ2014」で王者となったぐんまちゃんは、2015年はエントリーせず、県勢の「応援団長」として活動。王者が退いただけに、県内の他のゆるキャラの躍進に注目が集まった。

　群馬県勢の最高位はころとん（前橋市）の29位。ぽんちゃん（館林市）が33位、初出馬のどケンくん（沼田土建）が47位と続き、100位以内に3体が入った。

　これまでに「ゆるキャラグランプリ」に出馬経験のある群馬県内のゆるキャラの一覧と、過去の順位。